現代スタリアラウンジリムジン
国内の大型SUV市場が拡大する中で、ミニバンへの需要も増加しています。単に多くの人を乗せることができるバンのレベルを超えた、豪華な公式用バンのスタンダードとも言えるモデルがあります。
それが、今日ご紹介する現代スタリアラウンジリムジンです。名前が少し長いですが、スタリアの最高仕様であるラウンジインスパイアを基に、全高を高くしたハイルーフ版と考えていただければよいでしょう。
何よりも、室内のムードライト機能が非常に素晴らしいです。210mm高くなった全高により、開放感のあるルーフにスタリアを象徴する星の照明とムードライト、そして25インチのワイドな大型ディスプレイが搭載されています。スタリアラウンジリムジンの特徴です!
まるで飛行機のファーストクラスを思い起こさせるような、2列目のリラクゼーションシートの広々とした空間と快適さは言うまでもありません。
前後に移動可能なムーバブルポップアップコンソールは、単なるカップホルダー機能だけでなく、飛行機で機内食を食べるときに使うポップアップ式テーブル機能も備えており、多様な空間活用を提供しています。
さて、室内の話は後で戻りますが、今日は試乗記というよりも外観と内装の違いについて扱う予定なので、一つずつ見ていきましょう。
まず外観デザインですが、最低でも10年前に発売されたかのような流線型の素晴らしいデザインをそのまま維持しながら、ハイルーフが全く違和感なくAピラーから形を整えた現代スタリアラウンジリムジンです。
ブラックカラーにシャンパンゴールドの配色がこれほどよく合うとは... そしてリムジン専用の18インチブラックハイグロスホイールは、従来のスタリアのものよりもはるかに華やかで素敵です。
偶然通りかかった基本スタリアは、オプションを最小化したような典型的なバンの姿ですが、スポーティなデザインを隠すことはできません。しかし、リムジンの横ではやはり大きな違いがありますね。
個人的にスタリア、特にラウンジリムジンバージョンであれば、ホワイトカラーよりもブラックを選ぶのが良いと思います。高級ミニバンの象徴のような色であり、シャンパンゴールドのトリムで飾られた現代エンブレムとラジエーターグリル、そしてサイドミラーカバーの組み合わせを一度でも見れば、他の色を想像することは難しいでしょう。
とても美しいですね。通常、ハイルーフバージョンのミニバンを見ると、まるでアフターマーケットで貨物室を天井に乗せたような、少し不自然な印象を受けることがありますが、実際にそうしたチューニングを行う業者も存在します。
一方、現代スタリアリムジンは、フロントフィラーからハイルーフまで一度に続くワンカーブジェスチャーデザインで、まるで元々こうやって作られたかのような一体感を与えています。高くなった全高だけでなく、室内も余裕がある点も称賛したいです。
ただし、高くなった全高のため、一部の地下駐車場では進入時に注意が必要かもしれません。ほとんどの地下駐車場の高さ規格は2.1m程度が多いので、ギリギリ入るかもしれませんが、参考までにスタリアリムジンはカーニバルハイリムジンよりも全高が50mm程度高いです。
もしかしたら、シャークアンテナが遊園地のバンパーカーのように天井にくっついているかもしれません。ハイルーフの後ろの宝石のような模様も高級感がありますね。ドットテールランプとの組み合わせが非常に良さそうです。
さて、室内を見てみましょう。まず1列目の運転席は、従来のスタリアと大きな違いはありませんが、ムーバブルコンソールが採用されているため、センターコンソールの形に少し違いがあります。
そしてコンソールの後ろには220Vコンバーターもあります。これが特別なことではないと思うかもしれませんが、車内でノートパソコンを使ったり、車中泊キャンプを楽しむ方々には非常に便利なオプションです。
また、基本的にエアコンには空気清浄機能がありますが、快適な2列目の空気のために別の空気清浄機が助手席の後ろに配置されています。タッチ式のボタンに手を触れると、ウィーンという音とともに動作しますが、少し音が気になることもあります。
スライディングドアタイプの2列目は、右側に乗り降りしやすいように電動サイドステップがあります。上の写真は左側なのでありませんが...
このように右側にはサイドステップがあります。機能設定はステアリングホイールの内側右側のボタンでON/OFFできます。
何よりも、これほど広大なレッグルームのスペースが素晴らしいです。地上波HD DMBを視聴したり、HDMI/USBを通じてモバイル、ポータブル機器を接続して見ることができる大型ディスプレイもあります。家族と一緒に長距離旅行に行くとき、子供たちにとって非常に良い機能となるでしょう。
まるでマッサージシートのように両足を伸ばして横になれる独立式リラクゼーションシートに座り、映画を観ると、車内で数時間を過ごすのも楽勝でしょう。
同クラス最大サイズの25インチディスプレイの視認性も良いですが、スピーカー一体型のデザインも非常に洗練されています。
ハイルーフリムジントリムであるため、ヘッドルームの余裕は言うまでもありません。
ミニバンであるため、トランクは3列目のシートを使用してもゴルフバッグ4個程度はそのまま立てて収納できるだけの積載スペースがあります。
今回スタリアラウンジリムジンを試乗しながら、そんなことを考えました。普段デイリーカーとして乗る乗用車が1台あり、週末の旅行や業務用に使用するミニバンが必要な方々が選べる最も高級な国産車が、今やカーニバルではなくスタリアになる可能性があるなと感じました。もちろん、両モデルを同クラスで比較するには体格差もあり、趣が少し異なります。
さらに唯一の欠点だった乗り心地の部分は、今回のリムジンでは大幅に改善されていました。サスペンションにどのような手を加えたのかは分かりませんが、路面があまり良くない区間を通過する際の不快感をほとんど感じることができず、エアサスペンションほどの柔らかさではないにしても、前後が別々に動くような、まるでただの乗用車に乗っているかのようなスタリアの物足りなさが、今回のリムジンではある程度改善されたようです。
VIP用の公式車両として使用しても十分な満足感を得られる現代スタリアラウンジリムジンのレビューはここまでです。価格は579万2千円から628万4千円まで...試乗した車両は7人乗りの価格607万4千円にいくつかのオプションを追加して600万円台後半に形成されています。オプションは選択次第ですが、600万円台でこのような高級ミニバンを所有できるというだけでも、十分な魅力に見えますね。
これで終わります。