第1四半期の実績ではありますが、1月から3月までのハイブリッド車販売で1位から3位を占めたモデルは、起亜の新型ソレント、現代の新型サンタフェ、起亜の新型カーニバルでした。同期間の国内自動車販売ランキングでも、これらのモデルがトップ3を占めています。

これまでグランジャーなどのセダンが年間ベストセラーカーの座を維持してきましたが、国内自動車市場の変化に伴い、RV車が市場販売を主導するようになりました。国内自動車業界の販売実績を見ると、今年第1四半期は乗用車と商用車を合わせて、現代自動車と起亜の中大型RV3車種のみが販売台数2万台を超えました。

新型ソレント中型SUVは第1四半期だけで約2万6千台を販売し、国内販売台数1位を記録しました。新型サンタフェ中型SUVは約2万3千台で2位、新型カーニバルRVが約2万2千台で3位を記録しました。

これらのRV車は販売台数が高いだけでなく、販売増加率も高く記録されており、さらに励みになっています。第1四半期に国内で5千台以上売れた車両を見ると、前年同期比の販売台数増加率はサンタフェが196%、ソレントが約66%、カーニバルが約15%となっています。

昨年の販売実績を見ても、ソレント、サンタフェ、カーニバルは広い空間活用性を基に、国内年間販売台数でそれぞれ2位、3位、6位を記録しました。今年に入ってからは、起亜ソレントハイブリッド、現代サンタフェハイブリッド、起亜カーニバルハイブリッドなどのハイブリッドモデルの販売台数が大幅に増加しました。2024年第1四半期の自動車販売台数は約40万1千台で、昨年に比べて約11%減少しましたが、ハイブリッドモデルは9万9千台で同期比約46%増加しました。

昨年第1四半期の国内ハイブリッド自動車のモデル別販売ランキングは、1位が起亜ソレントで約1万9千台、2位が現代サンタフェで約1万5千台、3位が起亜カーニバルで約1万2千台となり、これらのモデルが国内自動車販売ランキングにつながりました。特に、これらのモデルだけがハイブリッド販売台数1万台を超えました。

ハイブリッド自動車の販売増加率だけを見ると、新型ソレントが約97%、新型サンタフェは約254%増加しました。新型カーニバルは昨年11月からハイブリッドモデルをラインナップに追加したため、昨年のデータがない状況です。

昨年約11万3千台を販売してベストセリングカーに選ばれたグランジャーは、生産拠点である牙山工場が電気自動車設備工事のため6週間生産を中断した影響で、今年第1四半期は約1万3千台しか販売されませんでした。これは昨年の販売台数の半分にも満たない数字です。牙山工場は2月から正常運転を再開しましたが、グランジャーの3月国内販売台数は約6,100台にとどまり、ソレントの約8,900台に大きく及びませんでした。

グランジャーの販売台数が減少したため、今年第1四半期はセダンが販売トップ5に入れなかったとのことです。それに対し、起亜ソレントと現代サンタフェは昨年8月にそれぞれフェイスリフトとフルモデルチェンジを行ったモデルであり、起亜カーニバルは昨年11月にフェイスリフトを経て、新車効果が続くと見られています。

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