現代自動車が後輪駆動ハイブリッドシステムの開発をほぼ完了し、商用化段階に入ると報じられています。ジェネシスにはこれまでハイブリッド車種がありませんでしたが、電気自動車市場の鈍化に伴い、後輪駆動ハイブリッドシステムの搭載が予想されています。
現代自動車は後輪駆動ハイブリッドシステムの主要部品生産のため、協力会社と協議中だと伝えられています。現代自動車南陽研究所では昨年末から後輪駆動ハイブリッドシステムの開発を主導してきたとのことです。後輪駆動ハイブリッド変速機は現代トランシスが生産を担当する見込みです。
業界では、後輪駆動ハイブリッドシステムがジェネシス車種に優先的に搭載されると見ています。ジェネシスにはハイブリッド車種がなく、後輪駆動ベースの内燃機関自動車ラインナップが揃っています。
ジェネシスハイブリッドの発売時期は未定ですが、発売されれば、来年から新車は電気自動車か水素電気自動車として発売するという以前の発表計画に反することになります。現代自動車はジェネシスの未来版として「フューチャリング・ジェネシス」を発表し、2025年から内燃機関の新車を発売しないと述べていました。
現代自動車は、これとは別に大型SUVパリセードに新型ハイブリッドシステムを適用すると伝えられています。今年末に公開予定の新型パリセードハイブリッドは、2.5Lガソリンターボハイブリッドエンジンと6速自動変速機を組み合わせ、既存の1.6Lハイブリッドエンジンと比較して性能が大幅に向上する予定です。
今月末からテスト車両の生産を開始し、量産に向けた品質確保を進めているとのことです。車体設計に合わせたハイブリッドバッテリーを昨年新型サンタフェに適用したと言われています。さらに、最近は中断していたエンジン開発も再開されました。走行距離延長型EREV電気自動車の開発も推進中です。
ジェネシスは現在、G70、G80、G90のセダンラインナップとGV60、GV70、GV80のSUVラインナップを展開しています。このうち電気自動車は、内燃機関車両にバッテリーを搭載するG80とGV70があり、電気自動車専用プラットフォームE-GMPベースはGV60のみです。
これに内燃機関エンジンに電気モーターを搭載するハイブリッドモデルが追加される見込みです。ジェネシスでハイブリッドパワートレインを搭載すると言われているモデルは、GV70、GV80、G80などです。
GV80ハイブリッドとG80ハイブリッドは2026年中頃の予定で、GV70ハイブリッドは同年下半期に国内発売される見込みです。