起亜自動車は、大型SUVのモハビを除くすべてのRV車両にハイブリッドモデルを用意する予定だという。最近、KGモビリティも電動化戦略を修正し、ハイブリッドモデルの開発を進めており、ルノーも来年ハイブリッド新車の発売に投資している。
今年、国内自動車市場での電気自動車の販売が減少する中、完成車メーカーは電気自動車への移行の中間段階としてハイブリッドモデルを準備または拡大している。これにより、来年もハイブリッド車の成長傾向が続くと予想される。
今年1月から10月までの国内ハイブリッド自動車の販売台数は約24万9千台に達した。これは前年同期比43.5%増加している。昨年の国内ハイブリッド自動車販売台数が2021年比14.3%増加したことを考慮すると、今年は急激に増加する傾向にあると言える。
国内の電気自動車市場が縮小した主な理由は、個人的には高価格だと考える。その他、電気自動車補助金の削減、電気料金の値上げに伴う充電コストの増加、充電インフラの不足などが影響したと思われる。これにより、ハイブリッド自動車が環境にやさしい車両として電気自動車の代替として需要が大幅に増加したと見ている。
国内の完成車メーカーは、急速に拡大するハイブリッド自動車市場にさらに注力しようとしている。ハイブリッドモデルを追加で発売する計画を次々と発表している。起亜は先月、大型RVカーニバルのフェイスリフトにハイブリッドモデルを追加した。ガソリンモデルのみを販売している小型SUVセルトスも、2年後のフルモデルチェンジの際にはハイブリッドモデルを発売すると言われている。
起亜が最近確定した新車種および後続車種の生産計画には、2025年に光州第1工場でハイブリッドを含む第2世代セルトスのフルモデルチェンジSP3モデルを生産することが決まっている。これにより、起亜は準大型SUVモハビを除くすべての内燃機関RVモデルにハイブリッドモデルがラインナップされることになる。
実際、セルトスハイブリッドの発売噂は昨年のセルトスのフェイスリフト時にも予想されていた。昨年、環境配慮と高油価の流れの中で、セルトスハイブリッドモデルの発売が予想されていた。
起亜はすでに小型ハイブリッドモデルの生産に関する技術力を持っており、セルトスハイブリッドモデルの発売に対する負担が少ない状況と見られる。当時も、セルトスとニーロが同じパワートレインを適用すれば、開発負担が大きくないだろうという見方だった。
一方で、セルトスハイブリッドが発売されると、ポジショニングが曖昧になるという意見もあった。ニーロハイブリッドとスポーティジハイブリッドの間の位置で、市場性がそれほど大きくないという予測もあった。スペック的にはニーロハイブリッドと似たような性能を発揮すると予想される。
ニーロハイブリッドは、最高出力105馬力、最大トルク14.7kgf.mのスマートストリーム1.6ハイブリッドエンジンが適用され、最高出力32kW、最大トルク170Nmのモーターが搭載されており、統合出力は141馬力に達する。
第2世代6速DCTが搭載され、国内SUVの中で最高の燃費である20.8km/Lを達成した。性能と燃費も重要だが、小型SUV市場であるだけに、セルトスハイブリッドの成功は価格にかかっていると思われる。現在、ニーロハイブリッドの価格帯は2713万~3376万ウォン(約24,400~30,400 USD)で、セルトスのガソリン車の価格は2087~2903万ウォン(約18,800~26,100 USD)である。