ポールスター3は今年第3四半期に国内市場に発売する予定だったが、来年第1四半期に延期されたという。ポールスター3はポールスターにとっても非常に重要な電気SUVモデルで、強力な性能はもちろん、高級な便利機能や先進運転支援システムなど、ポールスターの技術力が集約されたフラッグシップ電気SUVだ。
ポールスターはグローバル市場でポールスター1でブランドの始まりを告げたが、国内市場ではポールスター2からブランドを立ち上げた。国内市場での拡大のためには、プレミアムブランドイメージの強化が必要であり、フラッグシップモデルであるポールスター3の発売が必要な時期だった。
ポールスターでは国内認証を含め、T-mapなど国内専用インフォテインメントシステムの開発も進めてきた。ポールスターが進出した国々では昨年10月から事前予約を受け付けており、国内では今年第3四半期に発売し、事前注文を受け付ける予定だった。しかし、待機期間が予想され、発売自体が延期された側面があるという。
これはポールスター3の生産遅延の問題が国内市場にも影響を与えたようだ。結局、ポールスターではポールスター3の最終ソフトウェア開発とテストにさらに時間が必要な状況で、生産スケジュールを来年第1四半期に延期したという。ポールスターでは残りの期間、より良い品質の車両開発とより良いプレミアムサービスの準備に最善を尽くすという。
ポールスター3はSUV固有の特徴を維持する大型電気SUVで、ボンネットに統合されたフロントエアロウィング、リアスポイラーに統合されたエアロウィングとリアエアロブレードが含まれている。これは精密かつ効果的なエアロダイナミクスの最適化のためだという。
デュアルモーターパワートレインは最大出力489馬力(360kW)で最大トルク840Nmの性能を発揮するという。パフォーマンスパックが適用されれば、最大出力は517馬力(380kW)に最大トルク910Nmの性能に向上する。バッテリーパックは111kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載され、1回の充電でWLTP基準最大走行距離は610km(約379マイル)を目標としている。
NVIDIAドライブの中央集中型コンピューティングが適用され、5つのレーダーモジュールと5つのカメラが装着されており、12個の超音波センサーをベースに様々な先進運転支援システム(ADAS)をサポートする予定だ。
一方、国内の大型電気SUV市場はメルセデス・ベンツEQS SUVが発売された状況で、現在キアEV9が最近発売された。年末にはボルボEX90が加わり、3列大型電気SUVの3強戦が予想されている。発売が予想されていたポールスター3の発売が来年第1四半期に延期されたためだ。下半期に発売が予想されるボルボのEX90は7人乗り電気SUVで、111kWhの大容量バッテリーパックが適用された。しかし、ボルボEX90も発売延期に関する海外メディアの報道がある。
最高出力は517馬力で最大トルクは910Nmの性能を発揮すると見られる。これはポールスター3のパフォーマンスパックオプションを選択した場合と類似の性能だ。特に強力な走行性能が新しいシャーシと結合して滑らかな走行性能を提供するという。1回の充電での最大走行距離はWLTP基準600km(約373マイル)で、30分以内に10%から80%まで充電が可能だ。
車両には高性能コアコンピューターと8つのカメラ、5つのレーダー、16個の超音波センサーおよびライダーなどがNVIDIAドライブと連動してリアルタイムで360度車をモニタリングする。ライダーは昼夜を問わず高速走行でも前方250m(約820フィート)の歩行者と半径120m(約394フィート)にある小さな物体も検知する。車線変更を最小限に抑える操舵支援技術が追加された。