テスラモデルSプレイド（TopGear提供）
テスラが11日12時にモデルSプレイドを発表したとのことです。既存のモデルSに比べてかなり高性能なモデルです。テスラのCEOであるイーロン・マスクがフリーモント工場で新車発表イベントを行い、60マイル（約96km）の速度まで2秒もかからないと述べ、どの車両よりも速い車だと主張しました。ウェブサイトでの0-100km/h加速性能は2.1秒でした。1020馬力の4輪駆動を搭載し、1回の充電で390マイル（約630km）走行できます。
テスラモデルSプレイド（TopGear提供）
最高速度は時速200マイル（約322km）です。最高級仕様にふさわしく、17インチのシネマティックディスプレイを搭載しています。後部座席にもGPU演算処理能力が10テラフロップスのディスプレイデバイスが装備されており、全座席でゲームを楽しめるとのことです。
テスラモデルSプレイド（TopGear提供）
オーディオシステムは22スピーカーの960ワットシステムです。シャーシも空力設計により、抵抗係数が最も効率的な車両になったとのことです。テスラモデルSプレイドの空気抵抗係数は0.208cdです。これにより、最高の速度と走行距離を実現しています。
テスラモデルSプレイド（TopGear提供）
モデルSプレイドは、2012年にモデルSが発売されてから約9年ぶりのアップグレードモデルです。高級電気自動車市場では、ポルシェ、メルセデス・ベンツ、そしてルーシッドなどが高性能車を投入しています。これに対し、テスラもモデルSプレイドで対抗しようとしています。
テスラモデルSプレイド（TopGear提供）
モデルSプレイドの価格は、発売直前に1万ドル程度値上げされました。通常は発売時にはより安く提供して市場の関心を集めようとしますが、テスラはむしろ価格を上げました。販売価格は129,990ドル（約1,400万円）です。2021年のモデルSは79,990ドル（約880万円）でした。
テスラモデルSプレイド（InsideEVs提供）
市場ではテスラモデルSプレイドに搭載されるバッテリーに大きな関心が寄せられていました。テスラはまだバッテリーの仕様について詳細な説明をしていません。当初、4680バッテリーセルがモデルSプレイドプラスに搭載される予定でしたが、プラスの発売は中止されたとのことです。生産目標は週1,000台だそうです。
テスラモデルSプレイド（TopGear提供）
テスラの投資家たちは、モデルSプレイドの発表がテスラの株価に影響を与えることを期待しています。幸いにも、中国での5月の販売台数は21,936台で、4月比88%増加しました。テスラの4月の販売台数は11,671台でした。これは良いニュースですが、四半期ごとの販売台数を見ると少し懸念される部分があります。2020年の四半期と今年の第1四半期の月間販売台数は、それぞれ19,200台と23,100台でした。5月の販売台数は第1四半期の月間販売台数を下回っています。四半期ごとの販売台数を維持するためには、6月に35,700台を販売する必要があります。テスラの中国での販売が不振な理由は、モデルYが期待通りに中国で売れなかったためだと言われています。目標台数は30万台でしたが、1月から5月までの販売台数は102,900台でした。これは今年の目標台数の半分にも達していません。
テスラモデルSプレイド（TopGear提供）
テスラは第1四半期に世界中で184,800台の電気自動車を販売しました。そのうち中国での販売台数は69,000台、米国市場は61,000台です。欧州市場の販売台数は31,000台で、その他の市場は23,000台です。テスラの業績にとって最も重要な部分は中国市場と米国市場だと言えるでしょう。
